岡崎市緑丘の整形外科です。

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リウマチの部屋

リウマチの部屋

方針イメージ

関節リウマチ患者は全国で60~70万人いると言われていますが
その計算によると、岡崎市では2,000人前後の患者さんがみえると考えられます。少し前まではリウマチは治らない病気、一度かかると関節がどんどん壊れ、最後には寝たきりになる病気と思われていました。
しかし2003年に生物学的製剤(Bio)という新しい薬の登場で、その治療と予後が大きく変わりました。
その薬を使うことによって病気の症状がほぼ消失し、臨床的にコントロールされる状態、寛解が達成されるようになりました。
患者さん、我々リウマチ医にとって大変ハッピーな出来事でした。その後、Bioは作用機序、投与方法が異なるものが次々と発売され、現在は9剤あり、さらにJAK阻害剤という内服薬も発売されました。しかし、この薬が全ての人に効くという訳ではなく副作用の可能性もあります。又、コストが非常に高く、使いたくても使えないという問題があり、今後の課題として残されております。
リウマチでお悩みの方の来院をお待ちしております。当院では、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医(常勤)の下、確定診断の後、適切な最新治療を行っています。


FAQ 

生物製剤はやめられますか?やめてまた症状がでた時は、同じ生物製剤を使えますか?

生物製剤は良い薬です。サイトカインを抑制して、寛解あるいは低疾患活動性が達成できる可能性が高い薬ですが、残念ながら関節リウマチを治し切る薬ではありません。よって休薬した場合は症状が再燃する確率は高いです。当院でも、副作用のため中止した方が何人かみえますが、ほとんどが再燃しております。他の施設では、調子が良い人で中止してみたところ、再燃もせず3年以上経過しているという報告もあります。
再燃した場合、また同じ生物製剤を使えますが、薬によっては中和抗体ができて効きにくい、あるいは投与時反応、アナフラキシーを起こすことがあり、注意が必要です。

 サイトカイン…いろいろな細胞から分泌される、細胞の情報伝達にかかわるタンパク質
 寛解…関節リウマチの症状が喪失している状態
 中和抗体…薬の作用を阻害する抗体
 投与時反応…薬剤の投与時におこる種々な症状
 アナフラキシー…投与時反応の1つで、短い時間で重篤におこる全身性のアレルギー症状
 


エンブレルで寛解状態にありますが、手の変形がひどい。ムチランスタイプといわれていますが、治りますか?

ムチランス型とは、リウマチによって関節や骨が破壊され、骨と骨の間が離れてブラブラになることをいいます。指の第2関節によく見られます。
これを薬や装具で直すことはできませんし、手術もなかなか難しくて、今まであまり行われてきませんでしたが、ある大学では、MP関節に人工関節をいれ、第2関節を固定し、美容的には良好という報告もありますが、あまり機能的ではなく、どこまで長くもつかという問題もあります。
機能は求めないが、見た目をよくしたいと思う方は、チャレンジしてみるのも、一つの方法ではあります。


     

リウマチは治りますか?

リウマチにも色々なタイプがあります。大きく分けて3種類あります。
第1は短周期型といって、一度発症するのですが、数年で治まってしまうもの、これが約35%。
第2は多周期型といって、良くなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に進行していくタイプ、約50%。
第3は進行型といって、どんどん進んでいくタイプ、約15%。
第1の短周期型は治りますが、他は治りませんので、抗リウマチ剤、生物製剤で寛解をめざします。
現在は70%のリウマチ患者さんが寛解かあるいは寛解まではいきませんが、低疾患活動性が達成されています。


手術(膝の人工関節)を進められているが、手術のタイミングは?

どんな手術でもそうですが、今あなたが日常生活で何ができなくて、何に困っているか?手術をして何がしたいか?そして手術でその目標が達成できる可能性が高い時が、一番の手術のタイミングです。
脚の場合は歩けなくなった場合、そして今の治療(薬物)では回復の見込みがない時は手術が必要でしょう。
人工関節はほぼ全関節にありますが、股関節と膝関節は多くやられており成績も安定しており、ほぼ100%に近い位よくなりますので、推奨される手術です。
股関節、膝関節以外の人工関節は、股・膝程は多くなく、成績もいまいち不安定なので、もし受けられるとしたら、手術症例数の多い慣れた病院で受けられる方がよいでしょう。


     

感染症のため、生物製剤を一時中断していますが、治ったら再開できますか?

あなたの蜂窩織炎や軽い気管支炎なら、また再開できます。結核や重い感染症の場合は、坑結核剤や抗菌剤を予防投与して使用できる可能性があります。


生物製剤使用前検査でB型肝炎ウィルス抗体陽性といわれました。肝炎にかかっていたとは知りませんでしたが、生物製剤は使えるのでしょうか?

HBV‐DNAを計測し陰性なら生物製剤を使えます。陽性なら核酸アナログ製剤を使いながら使用できますが、デノボ肝炎発症のリスクがあります。消化器内科の専門医の治療が必要です。

 核酸アナログ製剤…B型肝炎ウイルスの増殖をおさえるお薬です。
 デノボ肝炎…生物製剤治療を受けることで、HBVが再活性化してB型肝炎を発症することです


     

漢方薬、健康食品、温泉は有効ですか?

日本リウマチ学会の診療ガイドラインには漢方薬も、健康食品も、温泉も載っておりません。よって有効とはいえませんが、中には関節の痛みやむくみが減少した、冷えが軽くなったという場合があるかもしれません。しかしリウマチを治すものではありませんので、このような治療に重きを置くことは得策ではありません。


日本リウマチ友の会の入会を考えていますが、会について詳しく教えてください。

省略 日本リウマチ友の会に問い合わせてください。


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